全国でも屈指の名湯・秘湯が多数ある群馬県。群馬の四大温泉の一つに数えられる四万温泉(しまおんせん)
四万温泉には県の重要文化財に指定された湯宿の建造物があります。それが今回後初回する積善館(本館)です。日本でも数少ない重要文化財の湯宿ってどんなところ?写真付きでご紹介します!
目次
動画
積善館へのアクセス
東京からは特急電車を利用すれば3時間足らずで行くことができます。また、八重洲から四万温泉までの直通バスも開通しているので便利です!
電車を利用する場合(東京から)
JR上野駅
↓ 新特急草津号で約2時間5分
JR中之条駅
↓ タクシーorバスで約40〜50分
四万温泉 積善館
もちろん上越新幹線と在来線を乗り換えながら行く方法もありますが、特急電車なら乗り換えの手間も少なくスムーズに積善館へ行くことができます!
車を利用する場合(東京から)
練馬IC
↓ 関越自動車道で約70分
渋川伊香保IC
↓ 国道353号線で約50分
四万温泉 積善館
本館と山荘・佳松亭では玄関口が違うのでそれぞれルートも異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
直通バスを利用する場合(東京から)
東京駅・八重洲通りと四万温泉を結ぶ直通バス「四万温泉号」なら乗り換え一切なしで積善館へ行くことができます!(所要時間 約4時間)
時刻表や料金については関越交通株式会社のページをご確認ください。
積善館は、あの「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルのひとつと言われています。
この入り口を見ると、赤い橋の先に湯宿がある雰囲気が全く同じですね!赤い橋は徒歩で渡ります。車で来た人には駐車場へ案内してもらえます。
歴史情緒あふれる湯宿・積善館へ到着です!
現存している木造の温泉宿のなかで最も古いとされる積善館本館は、なんと元禄4年に建てられました。こちらの歴史については後ほどご紹介しますね。
積善館本館へ入ろう!
さっそく積善館本館へ。
歴史を感じる積善館へ入ると、湯宿というよりも昔の家屋のような作りになっています。ここで宿泊の人はチェックインを、日帰り入浴の人は券売機で入館料を支払います。
入館料・営業時間をチェック
積善館では、本館の「元禄の湯」と「岩風呂」の日帰り入浴が可能です!
入館料 1,200円
バスタオル販売 850円
小タオル販売 350円
※すべて税込価格
※宿泊利用もバスタオル貸出はなく販売になります
営業時間 10:00 〜 16:00
この日帰りプランでは、有料で客室での休憩も可能です。また、食事と日帰り入浴がセットになったプランや、個室での食事と日帰り入浴がセットになった贅沢なプランもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
元禄の湯へ行ってみた
今回ご紹介するのは積善館本館の元禄の湯と岩風呂の二箇所です!ではさっそく元禄の湯へ行ってみましょう。積善館の数あるお風呂の中でもメインと言っていいくらい人気のお風呂です。
元禄の湯入り口は、玄関のすぐそば。入り口のドアが西洋風なのも、大正ロマンを感じます。このドアを開けるとすぐ大浴場になっていて、脱衣所と浴場が同じ空間にあります。
中へ入ると、明るい日差しが降り注ぐ浴場。天井高い!
元禄の湯は昭和6年に建てられました。なんと90年近くも前のお風呂なんですよ!
洋風でモダンなホール風な作りは大正ロマンを彷彿とさせます。
そしてタイル張りの床には5つの浴槽が並んでいます。湧き出る温泉は毎分900リットルもの豊富な湯量で、なみなみと溢れたお湯がタイル張りの床に流れ出ています。
そして、この大浴場の脇には蒸し風呂もあります。こちらは男女ともに一つずつ。引き戸を開けると…
このような椅子タイプの蒸し風呂になっています。珍しいですね!
そして、元禄の湯ので入り口にはこのような飲泉所もあるんです。
積善館は古くから湯治場として人々に親しまれており、四万温泉は「日本三大胃腸病の名湯」の一つに数えられています。このため飲泉できるお湯として人気が高く、熱いまま飲むと下痢症に、冷まして飲むと便秘症にいいと言われているんです!
ほとんど無味無臭で、飲みやすいんです。温泉の前後でぜひ飲んでみてくださいね!
岩風呂も見学
続いて、こちらも日帰り入浴可能な岩風呂へ潜入しました!
こちらの岩風呂は積善館本館にあり、唯一の混浴風呂になります!洞窟風呂のような岩風呂ですが、この岩風呂は利根川の青石を使用しているんだそう。
この岩風呂は二層に分かれており、こちらの源泉が注がれる浴槽は熱めに、そしてもう一つの浴槽はぬるめの温度になっています。好みや体調に合わせて選べるのも嬉しいですね!
もちろん、シャンプーやボディーソープも用意してありますよ!
こちらの岩風呂、20:30〜21:30まで女性専用タイムになっています。宿泊の際はぜひチェックしておいてくださいね!
資料展示室や積善館周辺を見てみよう
日帰り入浴を利用する際、積善館本館1階にある資料展示室へ入ることができます。
館内をゆっくり見て回るのも、積善館の楽しみの一つです。
赤い絨毯が敷かれている通路。品の高さを感じますね。
こちらは上段の間と言われる部屋。古くは「オジョーダン」とも呼ばれており、当時名主の家に限って設けることができたそうです。
では、積善館本館から一歩出てみましょう。
蔦の這う外観がなんともおしゃれです。
赤い橋の下には渓流が流れています。そして赤い橋の奥に見える木造の橋は、積善館の「前新」と「向新」を結ぶ廊下橋で、国の登録文化財に指定されています。
そして冒頭でも触れたように、積善館の本館は県の重要文化財に指定されています。はじめは板葺屋根の二階建てになっており、一階が帳場と家庭用、そして二階が湯治客用として使われていました。入り口が湯治宿というよりも古民家風だったのも納得です。
そして、大正から昭和にかけて湯治客がどんどん増えていき、次々と増築。今の積善館へと生まれ変わりました。江戸時代の湯小屋建築形式を今の平成時代まで大切に残してきた宿主の思いに胸が打たれます。
温泉ももちろん、こうした建築物にもぜひ目を配ってみてくださいね。
おわりに
いかがでしたか?群馬県の名湯めぐりに、ぜひ積善館へお立ち寄りくださいね。
温泉宿名 : 積善館
住所 : 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
アクセス : JR中之条駅よりバスで約40分
営業時間 : 日帰り10:00-16:00
公式URL : http://www.sekizenkan.co.jp
電話番号 : 0279-64-2101
定休日 : なし
詳細を読む
日帰り入浴:あり
日帰り入浴料 : 1200円
宿泊:あり
宿泊料 : 6,500円〜(2015/12/30楽天トラベル調べ)
駐車場の有無 : あり
■関連リンク■
▶︎群馬の日帰り温泉おすすめ5選
▶︎建物で感動できる群馬県の老舗温泉5選
▶︎混浴温泉は本当に絶滅するのか?
本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでYutty!をフォローしよう!
Follow @yutty_jpYutty!編集部
最新記事 by Yutty!編集部 (全て見る)
- 4月19日 午前10時より FMヨコハマ futurescapeに出演します! - 2019年4月19日
- Yutty!の近況について - 2019年4月19日
- 温泉批評秋冬号発売記念!2017年日帰り温泉ランキング - 2017年12月28日
- 【おける湯学日記】中国で温泉体験!楊貴妃が美肌を作った世界遺産の温泉って……? - 2017年12月19日
- 【画像あり】すごーい!けものフレンズとケロリン桶がコラボレーションだって!(けもフレ) - 2017年3月24日