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漆黒の黒湯が湧き出る首都東京、そんな東京都内に伝統と創造が融合した未来型「温泉銭湯」があるのをご存知でしょうか?
今回は、人々の癒しの場という銭湯の伝統を大切に残しつつも、日々創造に挑戦する【戸越銀座温泉】さんにお邪魔しました。
アクセス
戸越銀座温泉は、その名が示すように、都内でも最古級の大型商店街「戸越銀座」の中にあります。
アクセスは、東急池上線「戸越銀座駅」、東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」から徒歩となります。
今回取材班は、中でも昔ながらの風情を残す「戸越銀座駅」から向かうことにしました。
「戸越銀座駅」は、JR山手線 五反田駅から東急池上線に乗り換えて揺られることたったの3分。東急大井町線「戸越公園」なら品川から10分、都営浅草線「戸越」駅なら新橋から13分と、都心から抜群のアクセスです。
西島三重子の名曲で有名な「池上線」は、製造から40年以上経った電車が3両編成で走る東京の「ローカル電車」。戸越銀座駅はその中でも古い駅舎を使っています。
昭和2年に開業した「戸越銀座駅」は、昭和9年に開業した地下鉄「銀座駅」よりも古く、実は「日本で最も古い銀座駅」なんですって。
現在、老朽化に伴い駅の改築工事が進められていますが、地域住民の希望もあって、新らしい駅舎もこれまでの風情を継いだ木造になるそうです。
戸越銀座駅を降りて第三京浜道路を渡り、歩くこと10分。初めて行くと見逃してしまいそうな路地に【戸越銀座温泉】は鎮座しています。
伝統と創造の融合【戸越銀座温泉】
2007年に立て直した建物はモダンで都会的。「銭湯」というより都心のオアシスといった感じ。
駐車場とコインランドリーに挟まれた入口が【戸越銀座温泉】の玄関です。
玄関
玄関には伝統的な木札式の下駄箱と、自動券売機。ここで料金を支払います。
値段は入場料460円とリーズナブルな銭湯料金。これにタオルセットやサウナ(290円)など選択可能です。
地味に凄いのが傘入れ。なんと傘がまるまる入るんです。大切な「おきに」の傘も安心です。
そしてものすごい存在感を放つのが「靴べら」。実は戸越銀座温泉は会社帰りのサラリーマンにも大人気。革靴のサラリーマンにとって、靴べらは本当に嬉しいサービスです。
フロント
ロビーにはフロントがあります。戸越銀座温泉は銭湯としてはかなり早いうちに番台を廃止。顔見知りでも気兼ねなく入れるようフロント形式になっていたそうです。
購入したチケットをフロントで渡して入ります。タオルなどのアメニティもここで貸し出しです。
券売機で「手ぶらセット」(100円)を購入すると、タオルに固形石鹸と使い捨てのシャンプーが付いてきます。ちなみにレンタルバスタオルも100円。
仕事帰りに思い立って入りに行った時なんかは、本当に便利です!戸越銀座って、そんな距離感なんです。
フロントのある一階から浴場へはこちらの階段で向かいます。エレベーターもありますよ。
脱衣所
戸越銀座温泉にはコンセプトの異なる2種類の浴場「月の湯」「陽の湯」があり、日替わりで男女交替となります。わざわざ「今日の男湯はどっち?」なんて電話で確認してから来る常連さんも多いそうです。
体重計
やっぱり銭湯と言えばうちわですよね。モダンな設計の中にもそんな伝統のサービスが残ります。
外国語で入浴方法の説明が書かれたポスター。外国人のお客さんも多い戸越銀座温泉ならでは。
じつはこの違いには意味があるんです。伝統的で安心感のある雰囲気を目指した「月の湯」は天井扇(シーリングファン)が、モダンなクアハウス(健康ランド)を意識した「陽の湯」はオシャレなライトになっています。
浴場
伝統を守る黒湯温泉「月の湯」
内湯
伝統的な銭湯をコンセプトにした「月の湯」は、黒湯の内湯と軟水の露天風呂となっています。
桶は銭湯の代名詞(?)ことケロリン桶をモチーフにした戸越銀座温泉オリジナルの桶。
露天風呂
少ないスペースを有効に活用するため、露天風呂は階段を上った3階部分にあります。
次のページは、いよいよ「月の湯」の露天風呂です!!
次ページ : 「月の湯」露天風呂、「陽の湯」紹介、施設紹介など本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。
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