目次
浴場
伝統を守る黒湯温泉「月の湯」
露天風呂
黒湯の内湯に対して、露天風呂は軟水。温泉ではありませんが、特殊な沸かし方をしている「炭酸泉」のため湯に浸かってみると、優しい肌さわりでスベスベになるがわかります。
銭湯絵師 中島盛夫さんによる壁画
「月の湯」の見所はこの銭湯壁画。今では少なくなってしまった富士山壁画は、3人しかいない銭湯絵師、中島盛夫さん(公式サイト)の作品。世界遺産登録された静岡の「三保の松原」の風景です。
モダンなリラックススパ「陽の湯」
内湯
シックな「月の湯」から一転、「陽の湯」は明るく開放的なスタイルになっています。
「ケロリン桶」風の「月の湯」に対し、「陽の湯」の桶はクアハウスで見るようなモダンなデザイン。
コンセプトによって桶や椅子まで分けられてるって、すごくないですか?
「陽の湯」の内湯は温泉ではない軟水の湯ですが、特殊なボイラーを使った「軟水炭酸水素泉」はアストリンゼン効果(収れん効果)による美肌・アンチエイジングが期待できる、温泉さながらのお湯になっています。湯船は電気風呂やジェットバスなど、「健康増進」を意識したつくりになっています。
露天風呂
「陽の湯」は露天風呂が黒湯温泉になっているので、温泉を楽しむこともできます。「月の湯」との違いはテレビがあること。
アーティスト Gravityfree による壁画
伝統的な富士山が描かれた「月の湯」に対し、「陽の湯」の壁画は、世にも珍しい「モダンアート」。クラブイベントやライブハウスでの「ライブペインティング」を中心に活動を開始し、海外でも活躍するdjowさんと8gさんによるペインティングユニット「Gravityfree」(公式サイト)による作品です。
しかもこの壁画、数年に一度デザインが変わるんです。湯気による汚れや傷みを解決するため、数年に一度Gravityfreeさんによって新しい壁画が描かれていきます。現状に満足せず、常に未来を創造する戸越銀座温泉さんの心意気が伝わってきます。
こちら(公式サイト – 戸越銀座温泉)では制作シーンも公開されていますが「月の湯」と「陽の湯」の間で伝統的な中島壁画とGravityfreeの壁画が融合しているシーンにはもはや高揚感さえ覚えます。
館内施設
戸越銀座温泉さんには、これまでの銭湯に「あった」サービスと、「なかった」サービスの両方が充実しています。
一階(休憩所、アメニティ販売など)
休憩所
戸越銀座温泉さんのには飲食可能な休憩室があります。そもそも番台と脱衣所しかなかったこれまでの銭湯に比べて、広い休憩所が備えられているのはすごいことですよね!
さらに戸越銀座温泉さんでは、飲食メニューも提供されています。
飲食のニーズや、休憩のみの人の居心地を考えて、現在はおつまみ程度のメニューとなっていますが、枝豆や唐揚げなどが用意されています。
風呂上がりにゴクリと一本。
販売コーナー
フロントと、フロント横にはアメニティなどの販売コーナーがあります。
シャンプーや石鹸ケースまで、ここまでアメニティ商品が揃ってるのも驚きです!
マッサージ
ロビーには簡易ベッドが設置されており、予約制のマッサージサービスが。大きなリラクゼーション施設やスーパー銭湯であれば、マッサージは当たり前かもしれませんが、街中の銭湯でマッサージサービスがあるなんて、他に聞いたことがありません。
もちろん、銭湯の伝統文化でもあるマッサージチェアーもあります。
二階(月極ロッカー、ベビーベッド)
バリアフリー
戸越銀座温泉さんは全館バリアフリー
戸越銀座温泉が目指すもの
さて、ここまでご紹介してきた【戸越銀座温泉】ですが、かつて【中の湯】と呼ばれていた頃まで「よくある銭湯」の一つでした。しかし、近年の銭湯利用者の減少を受けて一念発起。それまで源泉の存在はわかっていながらも活用できていなかった黒湯天然温泉の利用とリニューアルを決断。
全面的に新しくなることで、これまでの古いお客さんにとっての居心地があまり良くはなくなることは承知の上で、新しい若い世代の人たちに来てもらえるように、モダンな内装の大浴場をデザイン、休憩室を設置しました。そして、伝統的な銭湯を守りつつも、これからの未来を見据えたリラクゼーション施設としてのイメージを創り上げるため、浴場の壁画を銭湯画家中島さんと、モダンアーティストGravityfreeの両方に依頼。2007年に伝統と未来の融合を実現した「新しい銭湯」が出来上がりました。
現在では、気軽に入れる清潔な銭湯として。若い世代のサラリーマンや大学生、そして周辺に住む外国人が多く訪れるようになりました。天然温泉の黒湯と炭酸泉の軟水湯はお肌がツルツルスベスベになる美肌の湯、若い女性にも人気の温泉です。
そしてリニューアルでいったんは離れていった常連さんたちも次第に戻ってきたことで、老若男女たくさんの人々に愛される銭湯になりました。
品川区とのコラボレーションイベントなども開催する【戸越銀座温泉】は、「銭湯」というだけでなく街の人々の「交流と癒し」の拠点として、これからも未来を創り続けていきます。
というわけで、戸越銀座温泉のご紹介でした!続いて戸越銀座温泉とあわせて行きたい戸越銀座のおすすめスポットをご紹介!
次ページ : 戸越銀座のグルメスポット、観光情報など本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。
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