ガスマスク必携!?命がけの入浴「危険すぎる温泉」体験談

入浴時は防毒マスク必須!?崖から滑落して死にかけた!?そんな、危険過ぎる温泉に挑む一人の漢をご紹介します。

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大原利雄 誰も行けない温泉
大原利雄 誰も行けない温泉

皆さんが温泉、と聞くと何を想像するだろう。癒やし、温かさなどの穏やかなキーワードだろうか。しかし、今回インタビューした温泉評論家の大原利雄氏がめぐる温泉は、その真逆だ。

温泉への持ち物は、ガスマスク、ガス濃度計、GPS、無線機・・・。まさに、超危険地帯への装備である。そう、大原氏が行く温泉は「誰も行けない温泉」。有毒ガスが充満していたり、落ちたら真っ逆さまになってしまうような危険な温泉なのである。

温泉とは、闘いなのである!」と言い放つ大原氏に、その入浴体験について聞いた。

大原俊雄氏

大原利雄(おおはら としお)
写真家および温泉評論家。1965年生まれ。兵庫県出身。
写真週刊誌「FLASH」の創業時メンバーとして活躍。グラビア誌のカメラマンを経て、小学館文庫より「誰もいけない温泉」シリーズなど『危険すぎる温泉』を執筆。防毒ガスマスクを付けて入浴するカットは話題となり、テレビや雑誌でも広く取り上げられている。

死と隣り合わせの入浴!?

Q.危険な温泉に入りはじめたきっかけは?

グラビア誌でカメラマンをやっていて、露天風呂のグラビア撮影を何度かやってたの。
5年ぐらい日本中を回って温泉も数多く回っていたから、その温泉情報を本にしようよという話になったんだよ。けど、その時の編集長と「どうせだったら誰も知らない温泉やろうぜ」って話になって、じゃあ、誰も知らない温泉ってどこ?ってところから始まったんだよね。

それで出版したのが、「誰もいけない温泉」シリーズなんだよ。

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Q.写真だとガスマスク付けてますが、どのくらい危険なんですか?

ヘタしたら、即死しちゃうレベル。

・・・、ヤバイですね。

実は、温泉地ってたまにガスで亡くなってしまう事故があるんだよね。温泉に行った時、場所によっては卵の腐った匂いするところあるでしょ。硫化水素ガスってのが出てて、特に冬場とか雪が深く積もってる時にはそのガスが溜まっちゃって、中毒死しちゃうことがあるわけ。

しかも、この硫化水素ガスが凶悪で、濃度が濃くなると匂いがしなくなっちゃうんだよね。鼻の粘膜がやられて。だから、人が倒れてる!って見つけて助けに行くと道連れになって死んじゃうこともあるんだよ。

Q.こういう温泉でも、入るとやっぱり気持ちいいんですか?

いや、正直覚えてないんだよね(苦笑)。写真撮るのに必死で。早くシャッター切らなきゃ!みたいな感じで。湯も白く濁ってて深さとかも判らないから超必死だよね。しかも、被ってるガスマスクは水がついたら息もできなくなるから、ほんと命からがらだよ。

取材時に見かけたというガス危険の文字。まさに命がけだ。
取材時に見かけたというガス危険の文字。まさに命がけだ。

装備はGPSとイスラエル軍のガスマスク!

Q.そもそも、この危険な温泉ってどうやって見つけているんですか?

地図にある温泉マーク、あとはネットかな。けど、ネットは行き方も書いてないし本を出した当時はネットの情報って全然信用できなかったんだよね。だから、地形図とかを見て、温泉マークを探したんだよ。

危険な温泉は、地形図から探し出す
危険な温泉は、地形図から探し出す(※写真はイメージ。出典: pixta)

おおよその場所がわかったら、あとは、ぶっつけ本番。現地に行ってから道を探し始めた感じかな。
大体は本当に温泉が見つかるんだけど、3割ぐらいは見つからずに帰ってたな。例えば、いざ行ってみたら温泉って言える程お湯が湧き出てなかったり、そもそも藻が張りまくってて精神的に入れないな・・とかもあった。

Q.入浴の際は、何を持って行くんですか?

登山用のGPS、ガスマスク、地図かな。あとは、無線機。アマチュア無線のやつ。温泉入るためだけにわざわざ免許取ったよ。

ガスマスクは、俺の大先輩が湾岸戦争の時にイスラエル軍から支給されたものを譲り受けたんだよ。戦争で使われてたマジモン

ガスマスクを付けないと入れない温泉とは・・
ガスマスクを付けないと入れない温泉とは・・(※写真はイメージ。出典: pixta)

Q.死にかけたこと、とかありましたか?

温泉から帰るときに、崖から滑落したことはあったな。新潟の秘湯に入った時。上りは意外に大丈夫なんだけど、問題は下り。崖から下をのぞいてたら、そのまま落ちちゃって。たまたま背負ってたバッグがクッションになったから生きてたけど、骨折れてたよ(笑)。あとは、アブの大群とかに襲われてパンパンに腫れちゃったりとかかな。

そんな大原さんに、過去行った温泉を紹介していただきました。

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