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大原さんが過去行った危険過ぎる温泉!
命がけで、「誰も知らないない温泉」に入り続けた大原氏。書籍にも掲載されている温泉の中から、一部をご紹介いただきました。
鬼ケ城火口の湯(秋田県)
露天風呂である。日本最大級の湯船。火口湖と言う人もいるが、まあ、それは愛嬌というもの。裸で入れば、それはすべて露天風呂なのである。縁からは水蒸気と火山ガスが噴出している。ガス測定器がうるさいぐらいに警告音を発するレベルだが、ガスマスクさえあれば、とりあえずは死なないから大丈夫。白濁しているヌルいマニア垂涎の極上源泉。ただ、この火口…、じゃなくて露天風呂は、たまに水蒸気爆発を起こすので気をつけよう。
硫黄沢温泉(長野県)
起点の川股温泉から川を遡って5時間はかかる。かなりの急流で、足場も悪い。たまに、足を滑らせ流されたりすることもある。そんな時は笑いながら流されよう。とにかく、自分を鼓舞しなきゃ、やってられない。湯船は、深山幽谷の谷間にある。周りの岩盤からはガスも出ているのでガスマスクは必須。そして、湯に浸かったらすぐに帰路につくように。日没前に起点の川俣温泉に帰らなきゃ遭難ということになる。それでも、行く?
雀地獄(熊本県)
飛んでいる雀が有毒ガスで堕ちて死んだ。という伝説がある雀地獄。それほど危険という事だろうが、雀というのがなんだか微妙。湯船も極小で尻しか浸かれない。これで、入浴と言えるのかどうかも微妙。温泉マニアにはバカにされそうなショボさだがしかし、侮るなかれ。危険は他にあった。なんと、この雀地獄は観光地なのである。裸でガスマスク姿を観光客にガン見されることもある。考えただけで身震いする恐怖。恐るべし、雀地獄!
沼尻元湯(福島県)
安達太良山の登山道の途中に温泉が湧いている。麓の沼尻温泉などの源泉供給地帯である。立て看板などにガス危険と書かれ速やかに離れるようにと登山者に警告している危険地帯でもある。しかし、ガスマスクがあれば問題はない。源泉がいたるところから湧いており、川に流れ込んでいるので適当に湯船を見つけ入浴すれば、その場所は露天風呂と早変わり。難易度が割り合い低い野湯だ。まあ、ガスマスクを持っていればの話だが…
血の池地獄(宮城県)
訪れる度に地形が変わっている「血の池地獄」。小規模な爆発なのか、それとも大規模な土砂崩れなのか、噴気が立ち上っていた小高い丘がまるごと消滅している事もあった。辺り一帯には、硫化水素ガスと共に湯が大量に噴出していおり、その湯のどれもが激熱。何とか川水と混ぜ合わせて入浴するしかない。そして、浸かったら…汚れる。はい。だって、湯船が泥だもん。入浴でさっぱりしないのが玉に傷の惜しい露天風呂なのである。
まとめ
大原さん、最後に一言お願いします。
温泉とは、危険なものである。まず間違いなく湯元には有毒ガスが噴出している。さらに、辿り着くまでに数時間歩くこともざらにあり、やっと見つけた源泉溜まりには、カエルやヘビの先客が湯当たりしている。なんてことも再三ある。入浴すること自体にかなりの覚悟が必要。大体、温泉で「癒されよう」とか「まったりしよう」とか、そんな甘っちょろい事考えてたら、ケガすんぞ?温泉とは、闘いなのである!
※大原氏は十分な装備と調査を元に、これらの温泉へ入浴しております。読者の方は真似をしないようにお願いいたします。
当記事の画像は大原氏よりご提供頂いております。無断転載・転用を禁止致します。
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