ケロリン桶の工場見学に行ってきた!職人ワザの◯◯は必見!

皆さんご存知のケロリン桶。実は手作業で◯◯してたり、◯◯が特許だったりとすごく手が込んでる桶なんです。そんな秘密を探るべく、群馬県高崎市の工場へケロリン桶製造現場を見学させていただきました!

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世界に一つだけの型

編集部「それにしても、型って意外に綺麗なんですね。」

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編集部「何年ごとに作り変えてるんですか?」

栗原さん「いや、これは約50年前からずっと使っている型ですよ。一回一回シリコンスプレーを塗って手入れしてるんです。型がこれ一つしかないから、かなり丁寧に扱っているんです。」

編集部「マジで!すごすぎ!」

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型の所有権は依頼元である内外薬品が持っているとのこと。つまり、型は預かり物なんです。だから、この型は関東プラスチック工業の中でも非常に丁寧に扱っているそうです。

型は関東型(A型)と関西型(B型)で各一個。依頼された当初から同じ型を使っているそうです。50年以上もこんな綺麗に保ち続けるなんて・・・驚きです。

5.ここから手作業!バリを徹底的に研磨!

ここからは完全に手作業。まずは型を流し込むときにできる、桶の裏側についたしっぽの部分をペンチで取ります。

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次に、ペンチで取りきれなかったバリ(成形でできるプラスチックの尖った部分)を入念に研磨していきます。

curving-oke絶妙な力加減で、削っては手で触って確認・・・を繰り返して安全性を高めていきます。すると・・・

真ん中のポッチの部分、こんなに綺麗になりました!販売当初はここまでやっていなかったそうですが、暫く経ってから細かいバリも徹底的に取り除こう、という方針になったのだとか。

風呂に入っていると皮膚も柔らかくなって傷つきやすいから、こういう配慮って嬉しいですよね。ケロリン桶が愛されている理由がわかる気がします。

桶のフチのバリを取り、ナイフで仕上げる

裏側を削ったら今度は横の部分。ここも型のつなぎ目なのでバリができてしまうそう。カマと呼ばれる独自のナイフを二種類使い分けて削ります。

二種類のナイフでバリを削っていく
二種類のナイフでバリを削っていく

横のバリにカマを当てて、シュルシュルっと削ります。

ケロリン桶を削る
シュルシュルッっと聞こえてきます

すると・・・

こんな感じでバリが取れます。底の角ばった部分も同じく削って、、

お分かりになりますか?桶を持つときに微妙にあたるこの部分がなめらかになってるんです。芸が細かい!

触ってわかるのか比べてみようと削る前の物を持ってみましたが、削る前のものは心なしか手に刺さる感触が。こういったバリ取りや角を取る作業はすごく細かいですが大事な部分です。

しかも、こういう手作業が入るからケロリン桶を作れる人は世界で8人しかいないとのこと。3年程度は修行が必要とか!桶ってこんなに手が込んでいる物なんですね。。

6.指の感触でバリが無いことを確認し納品

バリを削ったら関東プラスチックでの工程は終わり。あらためて桶全体を手で触りバリが残ってないか確認して、問題なければ納品していきます。

印刷前のケロリン桶
印刷前のケロリン桶
全部無地の(ケロリン)桶
全部無地の(ケロリン)桶

7.別工場でケロリンを印刷・・!が、企業秘密!

さて、無地のケロリン桶が出来たので次はいよいよ印刷・・と思いきや、実は印刷の工程は企業秘密!

というのも、ケロリン桶はお風呂で使われるもの。普通の印刷方法では何回か使っているうちに印刷したものが消えてしまいます。広告目的の印刷が消えてしまっては意味がないので、印刷技術もかなり工夫しているそうで、特許も取っているそうです。

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ざっくり言うと、インクをプラスチックの中まで浸透させる印刷方法を採用しているとのこと。だから、水やひっかきにも強いそうです。

なぜ自動化しないのか?

編集部「桶って、全自動で作れそうなものだけど結構手作業が多いんですね。」

栗原さん「そうなんです。いまも手作業で作っている理由は2つあります。

一つ目は原料のやわらかさ。柔らかいので手によるバリ取りが向いているんです。素材が硬いときは機械によるバリ取りでも良いのですが、やわらかい素材を削るには費用もかかるし調整もききづらいため手作業にしています。」

栗原さん「もう一つは製品が大きいこと。製品が小さければろくろで削れるのですが、大きいとそれも難しいんです。」

ちなみに、ひとつのケロリン桶を作るのにかかる時間は約2分。同時に製造しているお皿が1枚30-40秒なのを考えると、約4倍もの時間がかかるんですね。

実はケロリン以外のオリジナル桶は作れない!

編集部「Yutty!のロゴ入れたケロリン桶作って欲しいです!」

栗原さん「ケロリン桶の型は内外薬品に所有権があります。だから、何を作るかは内外薬品に決めていただいています。だから、ケロリン以外の名入れや別のロゴの桶は作ってないんです。」

オリジナルケロリン桶は作れないとのことでした。。ただ、昔は広告代理店がうけて生産していたもの。その頃は温泉の名前が入った桶や、湯のマークが入っている桶などケロリン以外の桶も作っていたそうです。

まとめ

ケロリン桶の製造の裏には、世界に一つしかない型職人の手作業といった努力が隠されていました。テルマエ・ロマエでは「日本を代表する銭湯文化の一つだ!」とケロリン桶が紹介されていましたが、まさしく近代の伝統工芸の一つだなと感じました。

快く工場見学させていただいた関東プラスチック工業の皆さん、ありがとうございました!

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