【速報】銭湯に学校!? 「はだかの学校」開校式を最速レポート!(上野浅草 日の出湯)

はだかで受ける授業!? 浅草の銭湯で始まった「はだかの学校」開校式を最速レポートしました!

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「はだかの学校は〜風呂の中〜」

2017年3月27日、そんな「めだかの学校」の替歌が流れるなか、「銭湯で地域のコミュニティを作ろう!」という掛け声のもと、「はだかの学校」の開校式がとり行われました。

はだかの学校とは?

はだかの学校のテーマ画像

「はだかの学校」『はだかの学校プロジェクト』)とは、「銭湯を地域の新たな学びの場として捉え、地域の学びの場としてお風呂の中で授業を行う」イベントのこと。

伊勢谷友介さんの写真
はだかの学校プロジェクト提供

俳優であり実業家である伊勢谷友介さんの経営する株式会社REBIRTH PROJECTと広告代理店であるアサツー・ディ・ケイの60周年記念プロジェクト『ブレーンタル』による共同企画として立ち上げられました。

上野浅草 日の出湯 「はだかの学校」の開校式の写真

学校の場所は「浅草」。この企画に賛同した銭湯【日の出湯】オーナーの田村祐一さんが発起人となり、今回の「開校」の日を迎えました。

開校式

上野浅草 日の出湯 「はだかの学校」の開校式の写真

あくまで「学校」ということで、そのスタートは「開校式」から。

まずは校長に就任した日の出湯の田村オーナーによる開校の挨拶がなされました。

上野浅草 日の出湯の田村オーナーが開校の挨拶をしている写真

田村さんが現在12代目のオーナーという長い歴史を持つ【日の出湯】では多くの常連さんが利用されます。
そんな常連さんたちの昔の話や地域の歴史を聞いているとき、「この人たちは歴史の生き証人で、先生みたいだ!」と感じたそう。
そういった「先生」たちの声を聞く「学校」をここに開校できることが大変うれしいと喜びを表していました。

伊勢谷友介さんからのビデオメッセージが放映されている写真

続いて、株式会社REBIRTH PROJECTの代表である伊勢谷友介さんからのビデオメッセージが放映されました。

「老若男女が分け隔てなく集う「はだかの学校」は、地域の新たなコミュニケーションを生み出すでしょう。今後こうした動きが全国の銭湯に広がっていくことを願っています」

とのことでした。

続いてテープカットが執り行われました。

テープカットをしている写真

田村オーナーを中心に、関係者の皆さんで行われた世にも珍しい浴槽内のテープカットが滞りなくなされ、無事「はだかの学校」開校となりました。

第一回授業は便利グッズについて!!

そして記念すべき第一回授業の開始です。

授業のため、生徒さんたちが浴槽に浸かっている写真

まず本日の生徒さんたちの入場。

腰にタオルを巻いた(通常入浴時のタオル着用は禁じられています)生徒さんたちが堂々入場し、浴槽に浸かります。

授業の様子を撮影した写真

そしてMCの田村オーナーと、講師の飯田結太さんが入場。

講師の飯田結太さんの写真

飯田さんは浅草のかっぱ橋にある「行列のできる料理道具屋【飯田屋】」の6代目。

授業中の様子を撮影した写真

古くから続く浅草道具屋街の歴史や文化などをスライドを使用して説明してくれました。

「料理便利グッズ」の実演中の写真

中でも、実際の「料理便利グッズ」の実演では生徒からのみならず報道陣からも「お〜〜!」という歓声が上がるなど、終始楽しい「授業」となりました。

授業後、取材陣の質問に快く応えてくれた明 雄大さん(24)は、「銭湯はよく使うのですが、こういう使い方はとても新鮮。いつの間にか心まで裸にされて、子供のように楽しんでしまいました」と目を輝かせていました。

参加者の明 雄大さんの写真
参加者の明 雄大さん

また講師の飯田さんも、「まさか裸で講演をしたなんて今も信じられません。こんなに生徒さんとの距離が近い講演は初めてで、生徒さんの笑顔を間近で見ていると私も気分が乗ってきて、つい本音が〈ポロり〉とこぼれてしまいました」とその斬新な体験を楽しんでいました。

授業の様子を撮影した写真

今後の動き

第一回講師の飯田結太さん、田村祐一さん、第二回講師の立川かしめさんの写真
右から第一回講師の飯田結太さん、田村祐一さん、第二回講師の立川かしめさん。

今後は、月に1回のペースで開催される「はだかの学校」。次回は若手落語家の立川かしめさんによる落語にまつわるトークを予定。小話も一席設けられる予定ということで、風呂に浸かりながら落語を楽しめるかも!

今回は男性のみの開催となった「はだかの学校」ですが、今後は女性講師を招いての「女性限定はだかの学校」や、足湯を用いた男女混合での授業を予定しているそうです。

日の出湯について

現在でも多くの銭湯が残る上野・浅草エリア。その中で住宅街のマンションの中にひっそりと佇むのが今回の舞台となった【日の出湯】です。

上野浅草 日の出湯の浴場の写真

上野浅草 日の出湯の浴場の写真

ミニサウナ付きで開放感のある一階浴場と露天風呂付きの二階浴場は毎日交代制で、特に売りにしているのは古代檜風呂。

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周囲に有名銭湯も多いこちらのエリアでは比較的すいているということもあり、若い常連さんも多いのだそうです。

上野浅草 日の出湯オーナーの田村祐一さんの写真オーナーは12代目の田村祐一さん。写真を見て驚いた方も多いと思いますが、とてもお若いオーナーさんです!

東京蒲田にある第二日の出湯の跡取りとして生まれ、家業を継いだ中で「銭湯文化を未来に残す」ことをを決意。閉店を予定していた浅草の本家「日の出湯」を復活させたのち、「〜銭湯の未来を創るWEBマガジン〜『SAVE THE 銭湯!』」の代表をつとめるほか、ビジネス指南本『銭湯の番台が心がけている常連さんが増える会話のコツ』を出版するなど、多岐にわたる活躍をされています。

そんな田村さんを中心とした銭湯の新しい使い方「はだかの学校」の今後に期待です!

詳細情報

施設名 : 上野浅草 日の出湯
住所 : 東京都台東区元浅草2丁目10−5[地図]
アクセス : 都営地下鉄 稲荷町駅から徒歩3分
営業時間 : 15:00〜24:00(最終受付23:40)
公式URL : http://hinodeyu.com/
電話番号 : 03-3841-0969
定休日 : 水曜日(その他臨時休業あり)
詳細を読む

入浴料 : 大人460円 中人(小学生)180円 小人(小学生以下)
80円
シャンプーの有無 : 有料
ドライヤーの有無 : 有料
レンタルタオルの有無 : 有料

リンク

『はだかの学校』公式webサイト http://www.sento-manabi.com/

日の出湯公式webサイト http://hinodeyu.com/

株式会社REBIRTH PROJECT https://www.rebirth-project.jp/


本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。

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大谷優介

大谷優介

Yutty!編集長、歴史トラベルライター。歴史と入浴文化を中心に世界各地を取材。元温泉ホテル設備管理者。水利用施設環境衛生士、温泉健康指導士。えにし書房『台湾へ行こう! 見えてくる日本と見えなかった台湾』(藤田賀久, 大谷優介/平賀匡)著、集英社「週刊プレイボーイ」『新世代スーパー銭湯対決!』取材協力など。