以前Yutty!でもご紹介した大宮のお風呂カフェ(参考リンク)、この姉妹店が静岡にもあったんです!
その名も、【静岡天然温泉 おふろcafe bijinyu(おふろカフェ びじんゆ)】。
かつては地域に根ざしたスーパー銭湯だったこちら、2015年にお風呂cafeとして新たな一歩を踏み出しました。その後、継続的にリニューアルを行い、この2017年に全ての大規模改装を終えたということで、Yutty!が独占取材してまいりました!
静岡にこれまでなかった新しい温泉【おふろcafe bijinyu】の全貌をお楽しみください!
おふろcafe bijinyu(旧:美肌湯)
アクセス
静岡県静岡市、東海道新幹線が停車する静岡駅から車で10分ほど北側に走った街道沿いに【おふろcafe bijinyu】(美肌湯)はあります。
最寄りバス停は「しずてつジャストライン」の「妙見下」バス停、このバス停を降りるとすでに看板を見ることができます。
外観
地域の人たちにもたくさん使ってもらえるよう、駐車場は広くとられています。
大リニューアルした一階ロビー
さて、早速内部に潜入です。
入口をはいってすぐのところにあるフロントで入館料を払います。
料金は入浴のみが60分580円〜、タオルや館内着のついたフリープランが1,380円と、さまざなな用途に合わせてプランを選べるのが嬉しいですね!
そしてこちらがロビー!
思わず「おおっ….」と声が漏れました。
以前こちらを訪れた際は、ここ一階はかつての施設のままで、土産物スペースやマッサージ室が占領していましたが、あまりの進化ぶりに本当にびっくりしました。
【おふろcafe bijinyu】のテーマは埼玉の系列店とはまた異なる「和カフェ」。
そこは暖炉には火が灯り、各タイプのソファーが置かれたゆったりと時間の流れる癒し空間。
暖炉脇にはリンゴマークの液晶タブレットが置かれ「長居してもいいんだよ」と言ってくれているようです。
そして奥スペースにはなんだか見慣れないゴザ?のようなもの。
じつはこれ、「あぐら専用座椅子」。「和カフェ」のコンセプトを徹底的に追及していることがわかります。
さらに私が気に入ったのはこちら。お座敷スペース。
畳敷きの休憩スペースには広々とした作業スペースがあり、まるで実家にいるような安心感で作業が可能。どこまでも「和」な【おふろcafe bijinyu】です。
二種類の天然温泉に入れる大浴場
大浴場はロビーと同じ階のある一階。
【おふろcafe bijinyu】も、他のお風呂カフェと同様、リニューアル前の施設をそのまま利用しています。
そして注目は2種類の温泉。まずは1500Mの地下から湧き出る「籠上温泉」は透明な美白の湯。
アルカリ性の単純温泉ですが、なんとph値が9.9!市内でこれだけの良質な温泉に浸かれるというのは、かなりポイントが高い。
もう一つ、西ケ谷のカブラヲという場所から毎日運ばれてくる「カブラヲ温泉」は真っ黒なつるつるの湯。
こちらはうって変わって硫黄泉で、より「温泉感」はこちらの方が強いかもしれません。少しアブラ臭のする黒湯は、地元の人にも大人気です。
編集部のオススメはこちら「不感温浴」。
籠上温泉を使ったこちらは湯温37度ほどの超適温。熱さも冷たさも感じない絶妙な温度に、いつまでも浸かって入られます。
また「源泉蛇口」は大浴場の注目ポイントの一つとのことでした。
さらに女湯の限定のサービスとして「温泉泥パック」も。静岡市内で「泥パック」ができるのはここだけだそうです。
お風呂ソファに押入れ風シェルフ!
さてここからはお待ちかね、【おふろcafe bijinyu】(美肌湯)の大本命、リラックスペースのご紹介です。
まず向かって左から、リクライニングチェアーが並びます。壁際にはいくつものコンセントが設置されているのが嬉しいですね。
続いてこちら、約1畳ほどのボックスが2段に並んだ、その名も「ヒトシェルフ」。
床にはクッションが敷かれていて、読書灯を完備。毛布と枕を持ち込めば、簡単な仮眠スペースが完成です。個人的にはこのちょうどいいパーソナルスペースでコミックを読むのがお気に入り。
続いて、各所でも話題になったバスタブソファ。湯船に浸かるようにこちらのソファーの中に入ると・・・
あら不思議、お湯に浸かっているわけではないのに、全身の緊張が抜けていき、思わずダラーっと。
そんなところに「人をダメにするクッション」(ビーズクッション)なんてものが投入されようなものなら、そこは究極のリラックス空間のできあがりです。
個体らのバスタブソファ、なんとなかにコンセントが完備されているのが細かい。スマートフォンの充電や、PCでの作業も出来るようになっています。
一番右にはハンモック。こちらなんと2人用のハンモックとなっておりまして、カップルで使用すればいつもとちょっと違う非日常な経験に二人の距離も縮まること請け合いです。
そして一番奥にあるのがコミックライブラリ。かつて演芸場の舞台だったというこちらは一段上がった作りになっており、施設全体で約1万冊のコミックや雑誌、書籍が揃っています。
なお、こちらのリラックススペース、セルフのコーヒーが飲み放題となっております。
また、リラックスラウンジの手前にはリクライニングシート、無料のマッサージチェアが並んだサイレントゾーン。
フルフラットのカップルシートは、ハンモックで距離の近くなった二人の仲がもっと深くなること間違いなし!
裏の山は夜はライトアップされるそうですよ。
コワーキングオフィスにも
こちらのライブラリスペース、手前にはマックのPCが置かれたコワーキングスペースにもなっています。
最近、東京では増えてきたコワーキングスペースやノマドカフェですが、静岡はまだまだ少ないのが現状です。そんな中、温泉施設がこうしたコワーキングスペースを提供してくれるのは、私のようなライターにとってはかなりウェルカムな流れなのです。
カプセルホテルのとしての利用も
また、静岡を利用するビジネスマンの皆さんも朗報です! 静岡駅周辺にはカプセルホテルが1店舗もないことはご存知かもしれません、しかしこちら【おふろcafe bijinyu】は入館料1380円にプラス、深夜料金1200円を払うことでオールナイト滞在が可能!
コワーキングスペースで仕事をして、温泉に入って、「ヒトシェルフ」で就寝すれば、お安く静岡に滞在できてしまいますよ。
静岡グルメを地産地消「和カフェ」
「お風呂カフェ」の魅力といえばもちろんカフェ!
埼玉の店舗と違って、こちらのコンセプトは「和カフェ」。
定食プレートを中心としたメニューは、「ふじのくにいきいき鶏」のグリルやポークジンジャーなど嬉しい地産地消。
ぜひ最近話題の静岡市のオリジナルビール「AOI BREWING」も一緒にご堪能あれ。ちなみに写真のは「お茶エール」。お茶どころ静岡らしいですね!
甘味のオススメは「和三盆パフェ」。和三盆ならではの優しい甘みがクセになりそうです。オシャレなお茶専門店「san grams」のオリジナルティーもどうぞ。
またこちらのカフェにもPCスペースがあり、ランチを食べながら次の目的地を調べたり、スマートフォンの充電などが可能です。
トリートメントサービス(女性)
また【おふろcafe bijinyu】(美肌湯)には、女性に嬉しい「美肌 -bijin- 」になるためのトリートメントサービスも。
エッセンシャルオイルを使用したアロマエステ、日頃の疲れを取る全身ボディケア、骨盤矯正でスッキリな整体、リラックスしながら美肌になれるあかすりの4つのサービスを用意しています。
ショップ
帰り際にぜひ寄っていただきたいのが一階のフロント横にあるショップ。
「小さいけどたくさん魅力の詰まった」静岡のお茶屋さんやお菓子屋さんから直接仕入れた商品が並びます。
地元で生産された果物や野菜の販売もあります。「今日はお野菜売り切れちゃったの?」と残念がる常連さんを見ると、静岡のあたたかな人柄がこちらにも伝わってくるようです。
ヒトシェルフの発想はあの有名マンガから?
さて、今回Yutty!の取材を快く受けてくださったのは、【おふろcafe bijinyu】イベント・広報チームマネージャーの葉山さん。
早速ですが、葉山さんにコンセプトなどについてうかがってみました。
こちらは「おふろcafe」を運営する株式会社温泉道場の関連施設では唯一のフランチャイズとなっていますが、もともとはどういった施設だったのでしょうか。
最初は1997年に造られたいわゆるスーパー銭湯でした。当時は静岡市内で温泉施設はここしかなく、1日3000人ものお客様がいらっしゃっていたそうです。
しかしその後、市内にもたくさんの温泉施設が進出し、いつの間にか温泉激戦地になりました。そういったなかで、運営に温泉道場が参加し2015年に「おふろcafe」としてリブランドしました。
コンセプトは「和」ですね。
「日本人が一番リラックスできるのはどんな場所だろう」と考した結果、「和」というコンセプトに落ち着きました。静岡はお茶の町でもあるので、そういった部分でもマッチしていると思います。
「あぐら座椅子」には驚きました。
じつは「イス」は私の趣味なんです(笑) もともと「イス」は欧米のもので、日本人には「シートハイ」が合っていません。そこで、日本人が一番リラックスできるイスを追及した結果があの「あぐら座椅子」でした。
ラウンジにある「ヒトシェルフ」も、どことなく見覚えがありませんか? じつはあれ、「押入れ」をイメージしてるんです。猫型ロボットが活躍するあの有名なマンガを読んで、日本人なら誰でも「押入れで寝たい」っていう願望があるんじゃないかと(笑)
確かに! あの感覚はまさに「押入れ」ですね!
こちらの施設、どんな方にオススメですか。
やはりメインは若い女性や女性グループ、それからカップルの方が楽しめるような施設になっています。男性の方では、仕事の前後にショート利用で使っていただくのがおすすめですね。
おすすめの観光地を教えてください。
最近市内にビール醸造所ができたのをご存知ですか?「AOI BREWING」という名前で、ここのビールは当店でも販売しています。静岡浅間神社前にある「AOI BREWING」の工場は見学ができるので、是非行っていただきたいです。
静岡は海と山があって、自然が豊か。長い歴史もあり、地元の皆さんは静岡を愛していらっしゃいます。そのためか小規模ですが面白い店が多いのも静岡の特徴で、今後【おふろcafe bijinyu】ではそういったお店を少しでも皆さんに知っていただくためのコラボレーションをどんどん行っていきたいと思っています。
お忙しいところ、ありがとうございました!
詳細情報
施設名 : 【おふろcafe bijinyu(おふろカフェ びじんゆ)】(旧名:美肌湯)
住所 : 静岡県静岡市葵区籠上15−15[地図]
アクセス : しずてつバス「妙見下」バス停すぐ
営業時間 : 10:00〜翌朝9:00 ※深夜1:00〜5:00 大浴場利用不可
公式URL : http://ofurocafe-bijinyu.com/
電話番号 : 054-252-1126
定休日 : 第3火曜日
入浴料 : 580円(60分〜時間段階制)、朝風呂580円、フリータイム1,380円、深夜料金+1,200円。
シャンプーの有無 : あり
ドライヤーの有無 : あり
レンタルタオルの有無 : あり(有料)
観光情報
静岡浅間神社
静岡駅から【おふろcafe bijinyu】に来る途中に見える大きな赤鳥居。ここに静岡浅間神社があります。
静岡浅間神社、通称「せんげんさん」は静岡の総鎮守。国指定重要文化財の大拝殿は特徴的な「浅間造り」で、その高さは25mとその大きさに圧倒されます。
静岡ホビースクエア
「世界の模型首都」と呼ばれる静岡市。静岡駅の南側にある「静岡ホビースクエア」では、様々な模型やプラモデルが展示されており、定期的に企画展もおこなわれています。温泉のあとによってみるのはいかがですか。
本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。
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