厚木の山中に、フォトジェニックな秘湯あり
小田急線本厚木から車で30分ほどのところにある七沢温泉郷。その一番奥に位置する温泉旅館が【元湯玉川館】です。
玄関を入ると古民家のような造り。日帰り客でも女将さんが迎えてくださいます。
館内はノスタルジックな内装そのままで、田舎のおばあちゃんに会いにきたような、懐かしい木の香りが漂います。
木のぬくもり溢れる廊下を抜けた別棟に男女の浴室があります。
開放的な総檜造り浴室
浴室は浴槽がひとつと手前に流し場が並ぶシンプルなものですが、浴槽から天井まで総檜造りで高級感と統一感のある素晴らしい浴室です。
湯舟に浸かると目前には木々が広がり、室内にいながらもまるで森林浴をしているかのよう。
落ち着いた室内と明るく開放感あふれる景色の絶妙なコントラストが見事です。
泉質は美肌に良いとされる。『強アルカリ鉱泉』(pH10.1)。 20℃の自噴泉を加温し源泉かけ流しで利用しています。
レトロあふれるラウンジ・カフェ
温泉浴場もさるものながら、【元湯玉川館】のおすすめポイントは「湯上り処」です!
昭和四十年代に町田市から移築した古民家を利用したロビーは、湯上りのラウンジとして利用可能。
スロージャズの流れる和風レトロなロビーから縁側を眺めると、晴れた朝には小鳥のさえずり、夕には虫の声、雨の日には水音・・・・それらまとめてひとつの芸術作品のようです。
cafe&bar こもれび
「cafe&bar こもれび」は館内にある大正モダンの純喫茶。西洋風のしつらえはロビーとはまた違う雰囲気で、ビールやオリジナルサイダーをはじめ、お風呂上りにドリンクやスイーツをいただけます。
知られざる「文豪の宿」
【元湯玉川館】の創業は明治35年(1902年)。100年を超える宿は実は多くの文豪にも愛されてきました。
まんが『のらくろ』の作者 田河水泡や作家 山本周五郎など多くの文豪たちが【元湯玉川館】で作品を書き上げていったそうです。
ラウンジやカフェには彼ら玉川館にゆかりのある作品も置かれていて、自由に読むことができます。
お風呂上りや滞在中のひととき、かつての文豪たちに思いめぐらしてみては如何でしょう?
一人旅、女子旅におすすめ
編集部おすすめの使い方は、疲れを癒したいときの一人旅や、レトロ好きの女子旅。
湯上りに喫茶で本格コーヒーやビールを飲むも良し、ラウンジで本を読むも良し、中庭散策で森林浴をするも良し・・・そんな思い思いの過ごし方を玉川館では『現代湯治(いまとうじ)』と呼んでいます。
都心から離れた「隠れ家」でゆっくりすれば、気も心も回復すること間違いなしですね。
またお子様連れにもウェルカム。浴室の手前にある囲炉裏の部屋は「絵本ライブラリー」となっていて、親子でゆったり足を延ばして過ごすことが可能。懐かしのラジオにはお子様も興味津々かも。
おすすめ土産
お土産には、美肌の湯と言われる強アルカリ泉を使用した、ここでしか買えない限定の温泉石鹸はいかがでしょうか。
本厚木駅から車で30分という立地にありながら、森に囲まれた大人の隠れ家【元湯玉川館】。
立ち寄り湯1000円というお値段ですが、湯上り処を含めた雰囲気はお値段以上で満足できること間違いなしです!
取材後記
上田部長
思いがけず、ここ一年では国内トップクラスの「湯上り処」に出会えたな!
大谷
昼間でも夕方でも、晴れでも雨でもそれぞれ趣がある縁側が、本当に素晴らしかったですね~
上田部長
照明の暗さが絶妙やね! 俺的には平日の午後、日暮れ前くらいに一人で訪れてゆっくりしたいと思ったな。
大谷
大浴場も統一感があって、落ち着いた印象でした。
上田部長
「露天風呂より内湯」派の俺からしても「最高」だったわ。大満足でした。
アクセス
電車・バス
新宿駅より小田急線特急ロマンスカーで約1時間。
本厚木駅から神奈中バスで約30分、「七沢温泉バス停」下車 徒歩約2分。
自家用車
東名高速道路「厚木インターチェンジ」から車で約20分。
詳細情報
施設名 : 七沢温泉 元湯玉川館
住所 : 神奈川県厚木市七沢2776 [地図]
アクセス : 本厚木駅より30分
公式URL : http://www.tamagawakan.co.jp/
電話番号 : 046-248-0002 日帰り入浴 : あり
シャンプーの有無 : あり
ドライヤーの有無 : あり
レンタルタオルの有無 : あり(有料)
本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。
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大谷優介
Yutty!編集長、歴史トラベルライター。歴史と入浴文化を中心に世界各地を取材。元温泉ホテル設備管理者。水利用施設環境衛生士、温泉健康指導士。えにし書房『台湾へ行こう! 見えてくる日本と見えなかった台湾』(藤田賀久, 大谷優介/平賀匡)著、集英社「週刊プレイボーイ」『新世代スーパー銭湯対決!』取材協力など。
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