【栃木・那須 温泉♨️】大丸温泉 那須の最奥地の秘湯へ行ってきた

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この宿より上流に温泉はない!那須最奥地の秘湯

大丸温泉旅館-玄関
Yutty!編集部撮影

今回ご紹介する温泉は、栃木県那須の最奥地にある「大丸温泉旅館(おおまるおんせんりょかん)」です。最奥地と書いた通り、この宿から上流には温泉がないんだとか。

ということは、つまり山や川から湧き出た湯を誰よりも先に堪能できてしまうわけなんです

東京から3時間!プチトリップに最適

車の場合、東京から現地まで約3時間。9時頃出発しても、12時くらいには現地に到着できますね。

新幹線の場合、東京駅から東北新幹線で那須塩原駅まで約1時間10分。そこから60分ほどタクシー、バス、無料シャトルバス(日中のみ)が出ています。移動の自由さを考えると、現地には車で向かうのが良さそうです。

アルパカ♡います!那須どうぶつ王国がおとなり

那須どうぶつ王国-アルパカ
出典: 那須どうぶつ王国公式ブログ

大丸温泉旅館の近くには、那須どうぶつ王国があります。大丸温泉旅館から車で約15分。那須どうぶつ王国では、モフモフのアルパカや2015年6月に生まれたばかりのレッサーパンダの赤ちゃんが拝めちゃいます。那須塩原の主要エリアまで約30分ほどなので、観光の質も温泉宿もどちらも充実させたい方にはぴったり。

霧がかった山頂は少しひんやり

大丸温泉旅館-駐車場からの景色
Yutty!編集部撮影

取材に行ったのは、9月の上旬。雨の日かつ山の上、霧深いこともあって、ひんやりとしていました。

モミジの葉が美しい玄関

大丸温泉旅館-玄関
Yutty!編集部撮影

玄関の佇まいは、まさに「写真で見た風景」紅葉の葉がかかり、階段から一段下がったところにある玄関口は、お忍びの高級旅館の風情を感じました。

oomaru-front
Yutty!編集部撮影

客層は30〜50代以上のオシャレな若夫婦が多く、落ち着いた雰囲気でした。フロントは和モダンといった雰囲気で、古木の梁と照明と家具の調和が抜群です。

館内はちょっとした階段が多め

館内にはちょっとした階段が多くあります。山の斜面に建てられているためです。

温泉は全部で8つ。うち混浴が3つ!

大丸温泉旅館-案内
Yutty!編集部撮影

大丸温泉旅館には全部で8つの温泉があり、うち女性専用湯が3つ、男性専用が1つ、貸切湯が1つ、残り3つが混浴となっています。まずは女性専用湯から紹介します。

圧倒的な湯量!透明度も素晴らしい「桜の湯」

大丸温泉旅館-桜の湯
Yutty!編集部撮影

女性専用の内湯に該当するのが、桜の湯。まず驚くのが、内湯に注がれる湯の勢い。直径15cmくらいの湯の柱が、ドボボと広い内湯に注がれる様は贅沢の一言。湯は床にあふれていました。ガラス窓から最奥地の森を見上げて、ほっとできます。

取材チームが感動!階段にあふれでる湯!「石楠花の湯」

大丸温泉旅館-山ゆりの湯から流れ出る湯
Yutty!編集部撮影
大丸温泉旅館-露天風呂への階段
Yutty!編集部撮影

女性専用の露天風呂の一つが、「石楠花の湯」女性しか体験できない、階段から滝のように流れるお湯、お湯、お湯。クロックスサンダルの隙間から、温かいお湯が流れ込んできました。

大丸温泉旅館-石楠花の湯
Yutty!編集部撮影

「石楠花の湯」は屋根付きなので、いつまでも長居できます。

もっとも川上にある上質湯「山ゆりの湯」

大丸温泉旅館-山ゆりの湯への廊下
Yutty!編集部撮影

女性専用の露天風呂のもう一つが、「山ゆりの湯」日光湯元の最奥地にある温泉の中でも、もっとも川上にある湯になります。この事実を知ってから入浴したら、なんだか気が大きくなってしまったのも事実。

大丸温泉旅館-山ゆりの湯
Yutty!編集部撮影

隣には川が流れていて、この温泉自体も川をせき止め、山肌を流れる温泉を引き込んでいます。「山ゆりの湯」の床面は、丸い石が敷き詰められていて川底のような感触を楽しめます。

専用タオルがあるけどドキドキ…混浴湯へ

大丸温泉旅館-混浴へ
Yutty!編集部撮影

大丸温泉旅館のもう一つの特徴が、混浴湯。専用の濃い緑のタオルがある…とはいえど、やっぱりドキドキします。タオルの長さですが、身長163cmの筆者が巻いてみて太ももの半分ちょっと下くらいの長さでした。

隣は山肌…自然に湧いた温泉をリアルに感じる「白樺の湯」

大丸温泉旅館-白樺の湯
Yutty!編集部撮影

いざ混浴湯へ。まず公式サイトで見るよりも、広い!山肌と建物に挟まれているのですが、不思議と狭い感じはせず。空に抜けているだけでなく、川上から川下まで見渡せるダイナミックさが、さらに開放感を感じさせました。

大丸温泉旅館-白樺の湯
Yutty!編集部撮影

湯が常に上から下に流れているせいか、タオルが動く。タオルが濡れて重くなってずり落ちそうになるなど、気恥ずかしいこともあり、屋根と腰掛けのある場所からなかなか動けませんでした…。しかし静かに湯につかっているうちに、心の緊張は溶けていきました。

大丸温泉旅館-川下へ流れていく湯
Yutty!編集部撮影

湯は勢いよく川下に流れていきます。

より川上を目指して歩く快感「あじさいの湯」「あざみの湯」

大丸温泉旅館-あじさいの湯へ
Yutty!編集部撮影

より上流にある「あじさいの湯」「あざみの湯」も混浴です。上流に向かって細い階段が伸びていて、腰まで湯に浸かりながら、より川上の湯を目指す、温泉三昧をしている不思議な快感がありました。

大丸温泉旅館-あじさいの湯
Yutty!編集部撮影
大丸温泉旅館-あじさいの湯の横を流れる湯
Yutty!編集部撮影

男性専用湯「笹の湯」

大丸温泉旅館-笹の湯
Yutty!編集部撮影

男性専用笹の湯は、木と石が美しく組み合わされた浴槽が2つあり、天井も高いです。高さのあるガラス窓からは露天風呂「白樺の湯」を眺めることができます。

周りを気にせずゆっくりしたい方に。貸切風呂「相の湯」

大丸温泉旅館-相の湯
Yutty!編集部撮影

周りを気にせずゆっくりと温泉を楽しみたい方には、貸切温泉の「相の湯」がおすすめです。シンプルな内装で、広々とした湯船が魅力です。

大丸温泉旅館-相の湯脱衣所
Yutty!編集部撮影

脱衣所には赤ちゃん用ベット、濡れても大丈夫な座椅子なども用意されています。小さい赤ちゃん連れのご家族、足腰を気にされている方への宿への心遣いが感じられます。

飲泉所も美しく

大丸温泉旅館-飲泉所
Yutty!編集部撮影
大丸温泉旅館-飲泉所
Yutty!編集部撮影

何より大丸温泉旅館の良いところは、随処まで和モダン風に手が施されたオシャレ感だと思いました。湯上りに楽しめる飲泉所も鹿おどしが飾られ、とっても雰囲気が良かったです。

女子が喜ぶ「連れてこられちゃった感」たっぷり

大丸温泉旅館-カーナビ
Yutty!編集部撮影

利用シーンとして想定できるのが、20代後半〜50代の夫婦デート。那須塩原のメインエリアを通り抜け、山道を登りきり、やっと辿り着いた秘湯・大丸温泉旅館では、女子が喜ぶ「連れてこられちゃった感」を十二分に体験することができます。

まとめ

・那須の最奥地!これ以上先に温泉はないという湯独り占めの贅沢感を味わえます。

・東京駅から車で3時間のプチトリップ。

・大人のデートに使える和モダンで統一された館内。玄関から風情たっぷり。

・女性専用湯は、とにかく贅沢。階段を流れる湯、もっとも川上の湯を堪能できます。

・専用タオル付きの混浴湯でドキドキ。

・周辺には観光地も多数。昼間の観光も夜のお宿もどちらもクオリティー重視が十分可能。

温泉宿名 : 大丸温泉旅館
住所 : 栃木県那須郡 那須町湯本269
アクセス : 那須ICより車で30分
営業時間 : 日帰り11:30-14:30
公式URL : http://www.omaru.co.jp/
電話番号 : 0287-76-3050
定休日 : なし
詳細を読む

日帰り入浴料 : 大人1000円、子供(3歳~小学生)700円
宿泊料 : 19,000円〜(大人1名、2015/09/25楽天トラベル調べ)
駐車場の有無 : あり
シャンプーの有無 : あり
ドライヤーの有無 : あり
レンタルタオル : あり


本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。

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大谷優介

大谷優介

Yutty!編集長、歴史トラベルライター。歴史と入浴文化を中心に世界各地を取材。元温泉ホテル設備管理者。水利用施設環境衛生士、温泉健康指導士。えにし書房『台湾へ行こう! 見えてくる日本と見えなかった台湾』(藤田賀久, 大谷優介/平賀匡)著、集英社「週刊プレイボーイ」『新世代スーパー銭湯対決!』取材協力など。