【超ハード混浴】川治温泉の混浴に入ったら猿にまで笑われた話【薬師の湯】

鬼怒川温泉の奥、川治温泉には「超ハード」と称される混浴露天【薬師の湯】があります。果たして、なにが、どうハードなのか?その実態を取材しました。

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東武線の鬼怒川駅からさらに奥へ入ったところにある「川治温泉」。ここは江戸時代に開湯した会津道の宿場町で、現在も鬼怒川温泉から湯西川温泉にいたる温泉街道の一角として湯治客に人気です。

男鹿川と川治温泉街の写真
男鹿川と川治温泉街

この川治温泉に【薬師の湯】なる超ハード混浴があると聞いて行ってきました。

薬師の湯の外観の写真

本館の受付で入浴料を払い、荷物を置いて露天風呂と書かれた坂を下ります。

薬師の湯の看板の写真

薬師の湯の入口の写真

「男女混浴露天」「源泉100%」と書かれた看板に沿って階段を降りていきます。

ホテルや歩道から丸見え

こちらの【薬師の湯】。なにが、どうハードかというと⋯⋯。

薬師の湯の集中線写真

なんと湯船が外から完全に丸見えなんです!

薬師の湯 露天風呂からの眺望の写真

薬師の湯 露天風呂からの眺望の写真

このとおり川沿いの遊歩道やホテルから丸見えで、一切遮るものがありません。

薬師の湯 露天風呂の外観の写真

もちろん、目の前を通る歩道橋からは入浴姿を間近に見られます

この日は貸し切り状態で、私は一人湯船へ突入。

薬師の湯 露天風呂の外観の写真

そんなタイミングで真上の歩道橋を渡っていくファミリー、カップル、オバサマ集団

「えー!マジ!」
「ありえなーい!」
「あらー!裸のお兄さんがいるわよ!」

かなり笑われました⋯⋯

さらに、キーキー!という声に見あげると、対岸につながる細い鉄橋を渡ってゆくいくつもの影。

野猿の親子!

薬師の湯と猿の親子の写真

一糸まとわぬ私は観光客だけなく、川治の猿たちにまで笑われてしまったようです⋯⋯。

薬師の湯 露天風呂湯船の写真

しかし、ここではタオルなど巻くのはルール違反。まっすぐ前を見つめ、どっしりと浸かって涼しい表情をしていたつもりではありますが、正直恥ずかしかったです。。。。

ですが【薬師の湯】は立派な町の共同浴場です。誰もがリーズナブルに湯治を楽しめる素晴らしい共同浴場を、笑うというのもいかがなものでしょうか。なにせこちらの湯、源泉掛け流しなんです。

自家源泉掛け流し

薬師の湯 露天風呂の外観の写真

向かって左側の丸見えの湯船がぬる湯、右側の母屋はややあつ湯で、柵つきの湯船になっています。

【薬師の湯】の素晴らしいところは、どちらも100%源泉掛け流しの湯になっていることです。

薬師の湯 露天風呂 柵のついた湯船の写真
柵のついた湯船。こちらに自家源泉がある。

本館にいらした、とてもきさくな妙齢の”受付嬢”にお話を伺ったところ、

「柵のある湯船に、ゴポゴポ音がする所あったでしょ?あれ自噴泉なのよ。源泉掛け流しよ~」

とのことでした。

薬師の湯 露天風呂の温泉分析表の写真

成分表によると泉質は弱アルカリ性低張性温泉源泉温度は36.3℃で、少しだけ加温をしているようでした。

ハード混浴は、脱衣場もハード!

薬師の湯 露天風呂の脱衣場の写真

ところで、こちらの【薬師の湯】、なんと脱衣場も外から丸見えなんです。

薬師の湯 露天風呂の脱衣場の写真
湯船奥の木戸の奥、自噴泉から「ゴポゴポ」と音がする

なぜか柵付きの湯船がシースルーになっている脱衣場にはコイン付きロッカーがありますが、有料のため貴重品は本館に預けるようすすめられます。

湯につかっている時は涼しい顔をしていた私も、さすがに脱衣場で全裸になっているのは恥ずかしくて、身体を拭くのも早々に退散しました。

内湯もあります

薬師の湯の玄関の写真

こちらの【薬師の湯】。男女別の内湯、家族風呂もあります。

薬師の湯の内湯の写真 薬師の湯の内湯の写真

内湯は石鹸・シャンプー付きの流し場と壁を隔てて湯船が一つ。共同浴場では珍しくサウナもありました。こちらも窓の格子から風が入ってくる気持ちの良いお風呂になっています。

本館受付で入浴料を払えば、こちらの内湯と露天風呂の両方に入ることができます。

詳細情報とアクセス

SL大樹の写真

川治温泉へは東武特急「スペ―シア」もしくは「SL大樹」から鬼怒川温泉駅で普通・快速列車へ乗換え、もしくは会津直通特急「リバティ」を「川治湯元駅」で下車。駅前から川沿いに徒歩10分。「川治温泉駅」ではないのでご注意ください。

川治湯元駅の写真

入浴料金は通常510円ですが、川治温泉に宿泊している場合は市民料金の300円で入浴が可能です(部屋の鍵や予約表などが必要です)。

施設名 : 川治温泉「薬師の湯」
住所 : 日光市川治温泉川治278番地2[地図]
アクセス : 野岩鉄道 会津鬼怒川線「川治湯元」駅下車徒歩10分
営業時間 : 午前10時~午後9時、冬期(12月11日~3月31日)は午後2時~8時
公式URL : https://www.city.nikko.lg.jp/hujiharakankou/kankou/kinugawa/onsen/yakushinoyu.html
電話番号 : 0288-78-0229
定休日 :水曜日(祝祭日にあたるときは翌日)、12月28日~1月9日までは無休

詳細を読む

入浴料 : 一般510円(日光市民は300円)・小学生250円(日光市民は150円)
シャンプーの有無 : あり(内湯)
ドライヤーの有無 : あり(内湯)
レンタルタオルの有無 : あり(有料・販売)

 

通行人どころか、猿にまで笑われるハード系混浴露天風呂【薬師の湯】。いかがだったでしょうか?

外から見られてしまう分、開放感は国内屈指ではないでしょうか? もし鬼怒川方面へお出かけの際はチャレンジしてみてくださいね。

薬師の湯と道祖神の写真

川治温泉はホテルもおすすめ

今回は【リブマックスリゾート川治】さんに宿泊しました。リノベーションされたお部屋には部屋付きの半露天風呂やマッサージ機もあり、とても快適な滞在でした。川治温泉は滞在にも本当におすすめなので、ぜひ宿泊してみてくださいね。

リブマックスリゾート川治の外観の写真
リブマックスリゾート川治の客室の写真
リブマックスリゾート川治の露天風呂の写真

【参照】リブマックスリゾート川治公式ウェブサイト https://www.livemax-resort.com/tochigi/kawaji/

水陸両用バスで湯西川ダムも満喫!

川治温泉から東武線で5分の湯西川温泉では、ダックツアーさんによる水陸両用バス体験とダム見学が楽しめます。「3,2,1,ゴー!」の掛け声でダムに突っ込む瞬間はジェットコースターのよう!家族連れにおすすめです!

湯西川ダックツアーの水陸両用バスの写真
湯西川ダックツアーの水陸両用バスが湖上を走っている写真
ダックツアーによる湯西川ダム見学を楽しんでいる写真

【参照】湯西川ダックツアー公式ウェブサイト http://www.japan-ducktour.com/yunishigawa/


本記事の情報は記事掲載時のものであり、現在とは異なっている場合がありますので、予めご了承ください。

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大谷優介

大谷優介

Yutty!編集長、歴史トラベルライター。歴史と入浴文化を中心に世界各地を取材。元温泉ホテル設備管理者。水利用施設環境衛生士、温泉健康指導士。えにし書房『台湾へ行こう! 見えてくる日本と見えなかった台湾』(藤田賀久, 大谷優介/平賀匡)著、集英社「週刊プレイボーイ」『新世代スーパー銭湯対決!』取材協力など。